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「しらとり歯科医院が答える!インプラント治療のギモン|知らないでは済まされない失った歯が招く問題2」

 仙台市 宮城野区 しらとり歯科医院です。前回に続き歯を失う事によるトラブルとその影響、そして具体的な数字を示しながら、ブリッジ治療についてお話しします。当院はインプラント治療を行っておりますが、ご自分の歯を失わないように、定期的な歯科健診(歯科検診)をおすすめします。

 

1.インプラント手術の実際から注意点まで徹底解説

・インプラント手術の実際

・知らないでは済まされない失った歯が招く問題

・インプラントと噛む力について

・術後の注意点

・事前によく聞かれる質問

 

 

 

 

【知らないでは済まされない失った歯が招く問題】

・総入れ歯への道:1本の歯が招く負の連鎖

・歯のヒビ?:歯にかかる力とそのダメージ

・骨の吸収と歯並びの変化:歯を失ったまま放置するリスク

・歯を失うことの影響と治療の選択肢

・奥歯がなくなると太りやすい?

・日本人の歯は65歳からごっそり抜ける?

 

 

 

 

入れ歯は避けたい方に、ブリッジ治療の仕組みと適応範囲

 ブリッジ治療は、名の通りの「橋」、歯がない部分の両隣の歯に橋を架けるように金属のかぶせ物をつける治療法です。歯が1本抜けたとして、その両隣の歯に問題がない場合は、両隣の歯を「柱」としてブリッジ治療が可能となります。

 橋もある程度、許容できる負荷があり、あまりに「橋の全長」に対して、「柱」の負荷が大きくなると、橋は崩落します。口の中で言うと「失った間の歯の本数」が多い場合は、「両側の歯」、「柱」の負荷が大きくなってしまうため、部分入れ歯が適応となります。

 

 

 

 

ブリッジ治療の噛む力と日常での使い心地

 ブリッジ治療は、自分の歯のときに比べて噛む力は約80%に落ちると言われています。ただ、自分の歯と同じような感覚で食事を楽しめる点、取り外す必要はない点を考えると普段の生活で不便さは感じにくいでしょう。しらとり歯科医院は開業して30〜40年ですが、年数が経ち既に入っているブリッジに再度手をつける際に、歯がないことを忘れて、「ここは自分の歯ですか?」とおっしゃる方も多いです。

 

 

 

 

ブリッジ治療の注意点と長持ちさせるためのケア

 先ほどの話の通り、ブリッジ治療の多くは、1度口の中に入ってしまえば、日常生活に支障はなく、歯がない状況は一旦落ち着きます。ここでポイントなのが、「両隣の歯は失った部分の歯が本来支えるべき噛む力を支えている」、「支えの歯のケアが重要」ということです。

 本来支えるべき噛む力を考えると、両隣の歯の負担は通常の1.5倍以上になっています。実は両隣の歯の神経を取って、金属の土台が入っているケースでは、早い段階で柱となっている歯が折れる可能性があります。

 支えている歯は、負担が大きい分、ケアが重要です。むし歯や歯周病になっては元も子もないので、隙間の部分に汚れがたまらないように、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシといったケアグッズが必要となります。なぜ歯を失う事になったのか、噛み合わせなど、理由はさまざまだと思いますが、むし歯や歯周病が主な原因だったとすると、今まで以上に工夫やお手入れにかける時間が必要になるかと思われます。

 

 

 

 

ブリッジ治療はどれくらい長持ちしますか?

 ブリッジは、お話を聞くとそこまで遜色ない方が多くいらっしゃいますが、両隣の歯の寿命を短くしてしまうのが難点です。簡単に橋を例に話をしましたが、実際には具合がかなり異なります。耐用年数が長い方もいますが、短い方もいます。柱となる歯の根っこの長さや歯周病の状況(強度)などの影響を受け、個人差があります。はっきりとずっと長持ちしますと言いたいところですが、そうと言えないのが現実です。

次回は、入れ歯(総入れ歯、部分入れ歯)について、普段聞けないようなお話しを含めお伝えできればと思います。

次回に続く