仙台市 宮城野区 しらとり歯科医院です日本歯科医師会が10代〜70代の男女1万人に調査をした結果、世代問わず多くの方が歯周病や口臭について悩んでいることがわかりました。調査結果や歯磨きの歴史をもとに、むし歯、歯周病予防や口臭予防についてお話しします。
1.今さら聞けない歯周病の疑問
・お財布に優しい🫢!毛先が広がったら歯ブラシ交換はもう古い?
・正解って?誰もが気になる口臭とその対策
・ちょうど良い頻度は?🤔歯科検診、歯のクリーニングの間隔
・2人に1人?「子どもの歯周病」知っていますか
【正解って?誰もが気になる口臭の話】
・「歯磨きを始めたのはお釈迦さま!〜インドから伝わる口臭予防〜」
・「キスを拒まれたというエピソードも!20代の3人に1人は、自分の口臭を気にしている」
・「夫婦間の口臭問題、妻の口臭が気にならなくなる夫、夫の口臭がずっと気になる妻」
・「約4割が他人から口臭を指摘された経験、4人に1人は態度で示されたことがある」
「歯磨きを始めたのはお釈迦さま!〜古代インドから伝わる口臭予防〜」
「なぜ歯磨きをするようになったのか」、「誰が歯磨きを始めたのか」を皆さんは知っていますか?歯磨きのルーツは、古代インド、そしてお釈迦さまにあると言われています。
紀元前5世紀、仏教の開祖となった釈迦(ブッダ)。釈迦自身が弟子たちに説いた言葉をまとめた仏典を「律蔵」といいますが、そこには、歯磨きについての教えがいくつもあります。
歯磨きの5つの利益
「その時、僧たちは歯木をかまず、口が臭かったので、世尊(釈迦)は、歯木をかむことの5つの利益を説いた」
①口臭がなくなる、②食べ物の味がよくなる、③口の中の熱をとる、④痰をとる、⑤眼がよくなる
古代インドには、「ダンタカーシュタ」という言葉があります。直訳すると「歯木(しぼく)」。これは、細い棒の先端をかんで繊維を房状して、歯と舌を掃除する、歯ブラシの原形のような道具です。工場がない当時、工夫をしてお口のお掃除をしていました。
昔の人は木で歯をみがいていた!?
古代インドの伝統医学「アーユルベーダ」では、歯と舌の汚れを取り除き、口の中を清潔にすることは健康維持のひとつの方法だと考えられていました。そして、ニームという常緑樹を歯木に使っていたようです。ニームの苦い樹液には殺菌作用や消炎作用があり、今でも歯木の素材として使われています。釈迦もニームの歯木を用いていたかもしれません。
次回に続く