先日、日本小児歯科学会に参加し、最近の小児歯科治療のトレンドについて勉強してきました。
①平成から令和にかけてお子様のむし歯の本数は減少傾向にあります。
②いま大学病院や小児歯科ではむし歯治療のほか「お口ぽかーん」、「口腔機能発達不全症」の研究や治療がたくさん行われています。
③パパ、ママ世代の25歳〜、80%以上がむし歯になっている。
お口ぽかーんや口腔機能発達不全症、口腔機能低下症については、ホームページや直接お話しする機会があれば、お伝えしたいと思います。
今回はむし歯について。実際に幼稚園・保育園の検診に伺うと、全体的にお子様のむし歯の本数は減ってきています。園やご自宅での歯磨き習慣、フッ素(フッ化物)の使用が功を奏しているのではないでしょうか。
また、お子様のむし歯もそうですが、実は忙しいお父さん、お母さん世代の多くがむし歯になっているそうです…😵
※歯科疾患実態調査によると、25歳以上では80%以上、特に45〜49歳、55〜59歳、65〜69歳では100%に近い方がむし歯になっています。
ここで一つ予防大国 スウェーデンの臨床研究とデータを紹介します。
1972年〜2002年の間、30年にわたって成人375人を対象に2〜3ヶ月に一度、お口のクリーニングを行い、ご自宅でのお手入れの方法を教えました。
結果、30年後どうようになったかというと…
・年齢によっても差はあったが失った歯の平均は0.4本~1.8本
(むし歯、歯周病の予防がはかられ、歯の喪失を防ぐことができた)
・失われた理由の多くは歯のヒビ割れ
詳しいお話は後日させて頂くとして、大切なのは「トラブルになる前の定期受診」。年齢に関わらず、「トラブル来院型」から「予防来院型」になることがご自分の歯を守るヒントになるのかもしれません。歯周病が進行したり、むし歯によって歯がしみたり、痛みの出る歯の神経の治療になる前にお掃除・定期検診に来て頂けると、歯を守ることができます。
しらとり歯科医院では、エアフロー・プロフィラキシスマスターを使用しているGBT認定クリニックです。また、むし歯治療に際し、レーザーによるむし歯の計測(ダイアグノデント)を使用しています。フッ素、むし歯、矯正治療といったお子様の治療はもちろん、成人からご年配の方まで歯に優しい治療を心がけてまいります。