歯並び・かみ合わせについて
〜8020達成者が教えてくれること〜
かみ合わせが良くしっかり噛める方もいれば、八重歯、受け口や上の前歯が出ている、隙歯など、かみ合わせは人それぞれ、個性があります。以前、日本矯正歯科学会の「正しい歯並びの7つの条件」について紹介しましたが、今回は「歯の本数とかみ合わせの関係について」お伝えできればと思います。
「年を重ねても歯を維持する秘訣は?」過去に、シニアの方を対象にかみ合わせの調査が行われ、ご自分の歯が残っている方のかみ合わせには、共通して特徴があることがわかりました。
〜8020達成者のお口とレントゲン写真の調査・統計〜
東京歯科大学矯正学教室と千葉市歯科医師会による、80歳を超えて20本以上自分の歯がある日本人(平均年齢82歳5ヶ月、男性20名、女性21名)を対象とした調査。
調査の結果、多くの方は共通して、矯正学的な正常値に近いかみ合わせ(奥歯がしっかりかみ合い、かつバランスの良いかみ合わせ)だったそうです。
大まかな8020達成者のお口、歯並びに特徴
・上下歯がしっかりかんでる(上の歯が下の歯に被さってかみ合っている)
・受け口の方はいない
・上下の歯それぞれ、Uの字に左右対称に並んでいる など
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、80歳を超えて20本以上自分の歯がある方を8020達成者と言います。「8020運動」は「8020の周知」のため、1989年を皮切りに厚生省(当時)によって始まりました。「自分の歯で美味しいご飯を食べていきたい」誰もが願うことだと思います。色々な意味合いがありますが、「20本以上歯が残っていること」が「お口の健康維持」のための一つのターニングポイントになるそうです。しっかりとかみあう歯があることで、食事や会話などの日常生活に支障をきたすことがなくなると言われています。
誰もがもともとかみ合わせが良好というわけではなく、最初に言ったように歯並びの状態は色々です。また、加齢とともに顎の骨や筋肉、歯茎の状態は変化していきます。長い目で見るとむし歯や歯周病、歯のひびだったり、様々なことが原因で、歯が失われていきます。
定期検診を希望される方、お痛みの歯を治療したい方、失った歯の治療を希望される方、矯正治療を希望される方、それぞれ希望があるかと思います。
しらとり歯科医院はGBT認定クリニックです。矯正治療の相談はもちろん、入れ歯、ブリッジ治療、インプラント治療、そして歯周病治療でお困りの方がいらっしゃいましたら、お気楽にご相談ください。