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世界の常識!高濃度フッ素を活用したむし歯予防戦略【仙台市宮城野区のおすすめ歯科医院】

 仙台市 宮城野区 しらとり歯科医院です。前回から大人のむし歯「根面う蝕」についてお話をしてきました。一般的なイメージのむし歯とは異なり、色調での判断やプローブという道具でむし歯部分を触って「ざらつき」、「表面の硬さ」を確認して診断されます。自覚症状がなく、患者さんが気づくことなく進行しているのが実情です。今回は、データを元にお子様から大人まで、ご自宅でできるむし歯予防についてお話しします。

 

 

 

 

1.なぜ今、むし歯予防が重要なのか?(前回までの振り返り)

・自覚症状なく進行する大人のむし歯、見過ごされがちな「根面う蝕」の正体

・2025年問題と高齢化:根面う蝕がもたらす在宅・介護現場での深刻なリスク

・歯が残っていても油断できない!噛めない状況に繋がる二次的な被害

 

2.実データで見るむし歯予防効果!仙台市宮城野区でおすすめする高濃度フッ素ケア

・市販品と高濃度フッ素の違い:なぜ「5000ppmF」が注目されるのか

・【日本歯科医学会報告】介護施設での高濃度フッ素使用と驚きの結果

・効果を最大化するフッ素の使い方:「うがいをしない」2分間の歯磨き

 

3.知るべきフッ素の「国際基準」と「正しい知識」。世界のむし歯予防について

・日本と世界の差:高濃度「5000ppmF」フッ素の流通状況

・高濃度フッ素は歯科医師の「処方が必要」:日本の薬機法と安全管理

・世界の先進的なフッ素利用。海外では処方箋なしで購入🫢

 

 

 

 

なぜ今、むし歯予防が重要なのか?(前回までの振り返り)

 

自覚症状なく進行する大人のむし歯、見過ごされがちな「根面う蝕」の正体

 むし歯には、「活動性のもの」と「非活動性のもの」があり、一般的な進行スピードの速い、黒い、穴があくものは「活動性う蝕」、壮年期以降、あまり自覚症状がなく、進行がゆっくり、茶色で歯の根っこ付近にできるものが「非活動性う蝕」と言われています。

 

 

2025年問題と高齢化:根面う蝕がもたらす在宅・介護現場での深刻なリスク

 また2025年問題が背景にあるように、歯が残っているが故に歯周病が進行し、根面う蝕を有する方が増えています。根面う蝕に罹患した歯は脆く、折れやすいため、自分で歯磨きできない方、特に在宅や介護施設では問題となっています。

 

 

歯が残っていても油断できない!噛めない状況に繋がる二次的な被害

 「ブリッジ治療をした部分の支えている歯が折れてしまい、ブリッジ全体が揺れてしまう」、「部分入れ歯、バネのかかる歯が折れてしまい作り直しになってしまう」など、歯の本数は残っているのに、噛み合う歯がない状況に陥る方も少なからずいらっしゃいます。

 

 

 

 

実データで見るむし歯予防効果!仙台市宮城野区でおすすめする高濃度フッ素ケア

 

市販品と高濃度フッ素の違い:なぜ「5000ppmF」が注目されるのか

 ここで「とある介護施設」で行われた、高濃度フッ化物(フッ素)によるむし歯予防のケースをお話します。

以前にもご紹介したように、一般に市販の「歯磨き粉・歯磨きジェル」に含まれるフッ素の濃度は「950ppmF〜1450ppmF」、高濃度と言われるものは「5000ppmF」です。歯科医院では、歯科医師の管理のもと、高濃度フッ化物(フッ素)を使用しています。

 

 

【日本歯科医学会報告】介護施設での高濃度フッ素使用と驚きの結果

 ご紹介するケース(日本歯科医学会の報告)ですが、とある介護施設に入所している方に対し、介護する方が朝食後と就寝前の1日2回、歯磨きの際に「5,000 ppm F配合歯磨き粉」を使用しました。歯磨きの時間は2分、その後はうがいをしないで、口に残ったものを吐き出すように伝えたそうです。

 

 

効果を最大化するフッ素の使い方:「うがいをしない」2分間の歯磨き

 報告では、高濃度のフッ化物(フッ素)を「一般的な歯磨き時間」と「うがいの仕方を工夫する」ことで、むし歯の進行を抑制する傾向にあったそうです。(詳細:66%の活動性う蝕が、最低でも43%の根面う蝕が硬さを増し、非活動性になった。)

 

 

 

 

知るべきフッ素の「国際基準」と「正しい知識」。世界のむし歯予防について

 

日本と世界の差:高濃度「5000ppmF」フッ素の流通状況

 皆さん、歯磨き粉・ジェルをどのように選ばれていますか?コマーシャルや商品イメージ、価格…、成分やフッ素濃度を気にしたことはあるでしょうか。一部歯科関係者を除き、「5000ppmF」の高濃度のフッ化物(フッ素)をご家庭で使用している方はほとんどいらっしゃらないかと思います。

 

 

高濃度フッ素は歯科医師の「処方が必要」:日本の薬機法と安全管理

 日本では高濃度5,000 ppm F 配合歯磨き粉は日本の薬機法では認可されていないため、歯科医師の処方が必要になります。

 

 

世界の先進的なフッ素利用。海外では処方箋なしで購入🫢

 実は、日本、韓国を除く、アメリカや北欧をはじめとする聞き馴染みのある世界の国々は、5000ppmF歯磨剤が許可されており、国内で歯磨き粉として流通されています。特にドイツ、フランス、オーアストラリア、スウェーデン、カナダでは医師と歯科医師の処方が必要ないそうです。

 

 

 

 

 

次回に続く