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「しらとり歯科医院が答える!インプラント治療のギモン|知らないでは済まされない失った歯が招く問題1」

仙台市 宮城野区 しらとり歯科医院です。歯は、私たちが思っている以上にデリケートで複雑です。たった1本の歯を失うことが、口腔内全体に連鎖的な悪影響を及ぼし、最終的には総入れ歯につながる可能性があります。※ご自分の歯を失わないように、定期的な歯科健診(歯科検診)が大切です。

 

1. インプラント手術の実際から注意点まで徹底解説

・インプラント手術の実際

知らないでは済まされない失った歯が招く問題

・インプラントと噛む力について

・術後の注意点

・事前によく聞かれる質問

 

 

【知らないでは済まされない失った歯が招く問題】

・総入れ歯への道:1本の歯が招く負の連鎖

・歯のヒビ?:歯にかかる力とそのダメージ

・骨の吸収と歯並びの変化:歯を失ったまま放置するリスク

・歯を失うことの影響と治療の選択肢

・奥歯がなくなると太りやすい?

・日本人の歯は65歳からごっそり抜ける?

 

 

 

 

総入れ歯への道:1本の歯が招く負の連鎖

 総入れ歯への道も1本の歯をなくすことから始まると言う先生もいます。歯は垂直方向からの力にはたいへん強いのですが、水平方向の力には弱いという弱点があります。まさに縁の下の力持ちで、上から50kgとか60kgの力がかかってもびくともしませんが、数kgの横からの力には耐えられなと言われています。ブリッジや部分入れ歯が増えていくと、そういった「複雑な力」が残された歯にかかっていきます。

ちなみにリミットは20本。20本を境に、途端に歯全体が壊れてくる負の連鎖が加速度的に始まると言われ、最終的には総入れ歯となってしまいます。

 

 

 

歯のヒビ?:歯にかかる力とそのダメージ

 人の噛む力はあなどれません。奥歯1本には、最大で体重相当の力がかかると言われています。60kgの人は最大60kg相当の力が奥歯1本にかかります。歯はただでさえ食事で酷使されています。そこにストレスによる噛みしめや歯ぎしり、歯ならびの悪さや噛み方、当たりどころが悪いと、歯にヒビが入ります。(温度変化による影響も考えられるかもしれません)

※詳しい話は、診療室や日を改めてお伝えできればと思います。

 

 

 

骨の吸収と歯並びの変化:歯を失ったまま放置するリスク

 あまり想像ができないことだと思いますが、歯を抜いたままにしておくと、隣の歯が倒れ込み、噛み合う歯が伸びてきます。3本互いに寄りかかっていたのに、真ん中の歯がなくなると、両端は楽な姿勢を取りたくなって、隙間に倒れ込んでいきます。「伸びる」というのは、噛み合っていた歯が、噛もう噛もうとして、「噛みどころ」を探し始めます。

 また、歯を失うと、役割を終えたと言わんばかりにその部分の骨が痩せていきます。骨が痩せ、歯茎が小さくなると将来、入れ歯を作る際にピンクの床部分が大きくなっていきます。歯がないということは痛みや、腫れがないため、何も補わずそのまま放っておく方が多いのですが、このような弊害が出ていきます。

 

 

 

 

歯を失うことの影響と治療の選択肢

 奥歯1本失ってしまうと、どうしても「噛みやすい」本数の揃っている反対側の奥歯で噛むようになり、また失った隣の歯の負担が大きくなります。

脚を怪我した時に、片方の健康な脚に負担が増えるのは想像にたやすいことだと思います。片方に疲労が溜まったり、痛みが出たり…、歯も同じだと思います。

「力のかかり方・負荷」や「歯のヒビ」は、時間が経つと「痛み」や「しみる」といった症状に現れてきます。一番身近で、わかりやすい歯周病は「サイレントディジーズ」とも言われ、痛みを伴いません。ゆっくりとしたスピードで、しかし確実に歯をむしばんでいきます。

ともに、なかなか自分では気付きにくく、気付かないうちにダメージが蓄積されていきます。

ここで、失った歯に対するアプローチを怠ると、その歯の代わりの働きをする歯が疲れてしまい、壊れていきます。そうなる前にできるだけ早くリペアすることは大切です。

ブリッジ治療、義歯治療、インプラント治療、失った場所、本数によって選択肢は変わっていきます。ブリッジでも保険適用になる場合もあれば、場所や本数によっては適用外になる場合もあります。

次回に続く