仙台市 宮城野区 しらとり歯科医院です。今回も日本歯科医師会の調査結果をもとに、むし歯、歯周病予防や口臭予防についてお話しします。
1.今さら聞けない歯周病の疑問
・お財布に優しい🫢!毛先が広がったら歯ブラシ交換はもう古い?
・正解って?誰もが気になる口臭とその対策
・ちょうど良い頻度は?🤔歯科検診、歯のクリーニングの間隔
・2人に1人?「子どもの歯周病」知っていますか
【正解って?誰もが気になる口臭の話】
・「歯磨きを始めたのはお釈迦さま!〜インドから伝わる口臭予防〜」
・「キスを拒まれたというエピソードも!20代の3人に1人は、自分の口臭を気にしている」
・「夫婦間の口臭問題、妻の口臭が気にならなくなる夫、夫の口臭がずっと気になる妻」
・「約4割が他人から口臭を指摘された経験、4人に1人は態度で示されたことがある」
「正しい知識で大人も子どもも口臭予防!」
〜口臭の理解と対策〜
自分の口の臭いが気になった時、どんな対策をとるかを聞くと、「歯を磨く」(66.0%)、「ガムやタブレットをかむ」(51.8%)が多く、「うがいをする」(38.4%)、「水やお茶を飲む」(31.7%)、「舌を磨く」(27.4%)、「口臭に関する情報を調べる」(21.7%)、「口臭スプレーや口臭清涼剤を使う」(19.8%)の順となっています。口臭の原因別に、口臭の対策についてお伝えします。
「カラダの不調や歯周病、むし歯からくるもの:病的口臭」
口臭の原因は、「カラダの不調や歯周病やむし歯からくるもの:病的口臭」と「体調の変化からくるもの:生理的口臭」に分かれます。病的口臭はその疾患を治療しない限り、特有の口臭は消えません。
糖尿病や肝臓、腎臓に持病をお持ちの方は、口臭が発生する場合があります。糖尿病の場合はアセトン臭と呼ばれる甘酸っぱい臭いが、肝臓や腎臓が悪い場合はアンモニア臭といったようにそれぞれ特有の臭いがあります。また、歯周病やむし歯が進行し、細菌が繁殖することで口臭が発生することがあります。持病をお持ちの方はもちろん、糖尿病と歯周病に関連があることは知られているように、定期検診の際にお口のクリーニングを行うことをオススメします。
「体調の変化からくるもの:生理的口臭」
もともと口臭は、誰にでも発生しやすいタイミングが、1日のうち何度かあります。それを他人が不快と感じるくらいのレベルなら、対策をとる必要があります。
起床時口臭の場合
朝の起床時は、誰もが口臭が強いです。これは、睡眠中に唾液の分泌量が減少して、口腔内の細菌数がグッと増加してしまいます。
対策:ブラッシング、うがい後の水分補給
水分補給の際は、お水がベストです。お茶やコーヒー、紅茶はカフェインの影響で利尿作用があり、尿で出てしまうと口の渇きが起こります。またお茶に含まれるポリフェノールは、唾液分泌を抑制する作用があります。
空腹時口臭の場合
血液中の代謝産物の影響と口腔内の生理的な機能の悪化から、呼気や口から臭いが発生します。
対策:ブラッシング、うがい後の水分補給
緊張時口臭の場合
誰しも、緊張する場面で口の中がカラカラになって困った、という経験があるかと思います。リラックスしている時に、唾液の流れが止まることで口の中がネバついて不快な状態となり、口臭が発生することになります。人は3分口を閉じていると口内にガスが溜まり、喋りはじめの息が臭くなると言われています。
対策:ブラッシング、うがい後の水分補給
次回は、「お子様も必要?普段からできる口臭対策」をテーマに日常からできる口臭予防についてお伝えします。